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目標設定の大前提とは?シンプルに設定するコツ

目次

1.目標設定の大前提

「実現したいこと」の目安として設定するのが目標です。
実現したいこと=目的です。
目的と目標をセットで設定することが目標設定の大前提です。

実現したい、したい、と願っていても、実現しません。これを達成したら、実現したいことが叶っている。という目標が必要になります。

例えば
彼女の誕生日にプレゼンをを渡す場合

実現したいことは
「彼女が欲しがっていた財布をプレゼントする」ことです。

目標設定は
「3万円稼ぐ」ことです。

「3万円稼ぐ」を分解してみましょう。
時給1000円の場合、3万円÷1000円=30時間働く

「30時間働く」も分解してみましょう。
1日6時間働く場合、30時間÷6時間=5日間出勤する

彼女に3万円の財布をあげたい。そのための目標は5日間バイトをすること。となります。

つまり、目標を設定する時は実現したいことと目標内容がセットになります。●●を実現したいです。そのための目標(目安)は●●です。

 

2.目標と目的を混ぜない

実現したいこと = 目的です。
目標と目的を混ぜないようにしましょう。

例えば、よくある ”今年はやるぞ!” 目標ベスト3

  1.  今年こそ ダイエットする
  2.  今年こそ 本を読む
  3.  今年こそ 英語の勉強をする

良く耳にする目標ですが、これだけだと、「何を実現したい」のかわかりません。
ダイエットしてどうなりたいの?
英語を勉強して何がしたいの? ということです。

・ダイエットして●●●はどんな自分になりたいの?
・本を読んで●●●は何に活用するの?
・英語の勉強をして●●●は何がしたいの?


●●●に入るのは、「あなた」です。

 

・ダイエットして「あなた」はどんな自分になりたいの?
・本を読んで「あなた」は何に活用するの?
・英語の勉強をして「あなた」は何がしたいの?

まずは、そもそもの目的である、「何を実現したいのか?」を明確にしましょう。
ここがブレてくると、「目安」となる「目標」が決められません。

まずは、「何を実現したいのか」整理して目標設定しましょう。

 

3.目的を整理する方法

目的を整理するシンプルフォーマット

目的を整理するためには、整理する枠組みが必要です。
整理用のフォーマットがありますので、文脈に沿って文字を当てはめてみましょう。

質問 答え ヒント
何をしようと思ってますか? ●●をしようと思う やりたいこと・気になること
なぜ●●をしようと思いましたか? ■■だから 課題や問題や理由やきっかけ
どのくらい●●をしたら、■■が解決しますか? ▲▲にしたら解決する 具体的な量や質を表す数値
いつまでに▲▲を達成したいですか? ××までには達成したい 期日 いつごろまでに
■■が××までに▲▲が叶ったら何がしたい? ★★がしてみたい 何が実現したいのか

 

ダイエットの場合で整理してみましょう。

フォーマット
フォーマット
何をしようと思っていますか?
自分
自分
よし!●●今年こそは「ダイエット」しようと思う!
フォーマット
フォーマット
なぜ「ダイエット」をしようと思いましたか?
自分
自分
■■最近太ってきたから
フォーマット
フォーマット
どのくらい「ダイエット」出来たら、「最近太ってきた」が解決しますか?
自分
自分
▲▲今より体重を5kg落としたい。
フォーマット
フォーマット
いつまでに「体重を5kg落としたい」を達成したですか?
自分
自分
××夏だから7月まで」には痩せたい
フォーマット
フォーマット
「最近太ってきたから7月までに体重を5kg落としたい」が叶った時何がしたいですか?
自分
自分
・タイトな服を買って着こなしたい
・みんなから痩せたねって言われたい

・何をしようと思っているか
・なぜやるのか

・どのくらいやるのか
・いつまでにやるのか
・叶った時 何がしたいか → これがあなたが実現したいことです。

これで、目標設定に必要な 「何を実現したいのか」が整理できました。

 

※目的の掘り下げすぎ注意

実現したいことを掘り下げ過ぎないようにしましょう。
例えば、「みんなから痩せたね!って言われたい」というのを掘り下げてみます。

痩せたねって人から褒められたい → なぜ褒めて欲しいの?
→周りの人から認めて欲しいから → なぜ認めて欲しいの?
→自分に自信が持ててないから  → なぜ自信がないの?
→すぐに人と自分を比べてしまうから → なぜ比べてしまうの?
→人から否定されるのが怖いから → なぜ否定されると怖いの?

掘り下げすぎると、「何を実現したいのか?」ではなく、「自分がどうありたいか?」になってきます。また、「仲間、幸せ、平和、愛、家族、夢、挑戦、繁栄、感謝」などのワードに行きつき、ありきたりなものが出来上がって終わり。ということになります。

「自分がどうありたいか」というのは、あなたが物事を判断する時の基準になるものです。あった方が良いと思いますが、今回の目標設定には必ず必要というわけではありません。「いずれやってみる」くらいでOKです。掘り下げ作業は、フォーマット通りに留めておくのがベターです。

4.目標を設定しよう

目標達成したら、「実現したいこと」も達成出来るように「目標設定する」のがベストです。目標はいわば条件です。条件をクリアしたら「実現したいこと」も達成できる状態にしなければいけません。

ゴール目標と行動目標

実現したいこと→英語で日常会話できるようになりたい

ゴール目標

  1. TOEICで600点以上取る
  2. 半年で英単語を3000個覚える
  3. 英検2級に合格する
  4. 外国人の彼女と付き合う

行動目標

  1. 英語の映画を週に2本見る
  2. 英会話スクールに週2回通う
  3. 週に1回は英字新聞を読む
  4. 通勤時間に英語のラジオを聴く
  5. 1日30分英会話のyoutubeを見る

「実現したいこと」に対して、「目標は無数に設定できる」ことを覚えておきましょう。
そのため、目標になりそうなことを複数書き出してみて、その中から選びます。
ただし、目標を達成したら、実現したいことも達成できるように設定しなければいけませんので、それがうまくつながっていないと目標は達成したけど、何も実現しなかったということにもなりかねません。出来るだけその道のプロと呼ばれる人に相談した方がいいでしょう。

要約

私はどうありたいのか = 理念
何を実現したいのか? = 目的
実現するために達成するべきこと = ゴール目標
達成するために毎日やること = 行動目標