仕事・時間管理

論理的思考が苦手な人は整理が苦手。まずは整理する力を鍛えよう!

目次

論理的思考が苦手な人の特徴

論理的思考が苦手というのは、悪いことではありません。
そういう特徴を持っている。と捉えましょう。
論理的 ≒ 感情的 
これは相反する部分なので、苦手な人は、感情の部分が成長しているはずです!

どんな特徴を持っているのか、簡単に比較してみましょう!

得意

・相手の気持ちに共感出来る
・空気を読むことが出来る
・良くも悪くも感情的になれる
・考えるよりもまず行動!

苦手

・数字・数学・算数が嫌い
・新聞や本を読むのが嫌い
・理屈っぽい人が苦手
・雰囲気でしか説明出来ない

得意な部分はそのまま活かしつつ、苦手な部分を少しづつ克服していきましょう。

論理的思考を身に付ける第一歩

論理的思考を身に付けるには、整理する力が必要です!
整理は出来るけど、論理的思考が苦手だという方は、論理的に説明出来ないだけです。
自分の頭の中が整理されていないので、相手に説明出来ていないだけ。
と捉えてみて下さい。

整理する力がないということは、
雑巾と、フェイスタオルを同じ場所に保管しているような人です。
これはアウトです。
しかし、そうではないと思います。
綺麗なものと汚いものを、違うものとして認識は出来ています。
これが、仕事になると、分からなくなってしまうのが問題。ということです。

 

まずは目的と機能を整理してみましょう

まず、「モノ」には、作られた目的があります。
目的があるということは、目的を達成するための、機能があります。

機能とは 物のはたらき。作用のこと

具体例をいくつか見てみましょう。

例えば、冷蔵庫です。
冷蔵庫はモノを冷やすために作られました。
保存する適切な温度が異なるため、部屋ごとに温度を調節する機能を持っています。

冷蔵
チルド
冷凍
野菜室

例えば、洋服の場合。
裸で外には出れませんので、服を着なければいけません。
身に付けるという機能を持っています。
着用する部分によって最適な形が異なります。
これも機能ごとに分かれています。

上着
トップス
インナー
パンツ

例えば、食器
こちらも、何を入れるのかによって、形が異なります。
食べ物を入れるという機能を持っています。
こちらも最適な形があるので、機能ごとに分かれています。

平皿
お椀
小皿
小鉢

つまり、モノには、
目的を達成するための、「機能がある」ということです。

機能を掘り下げてみましょう

洋服の機能を掘り下げてみましょう。
機能とは 物のはたらき。作用のことです。
例えば、洋服の上着の場合、上着は上着でも、どんな上着?となります。

男性用
Mサイズ
夏用
赤色

など、色々な特徴を持っています。
上着の特徴を分けると、以下のような機能をもっているということがわかります。

性別、サイズ、季節、色、形

お店で服を買う時に、
上着コーナーに、「男性用、女性用、夏物、冬物、サイズ」がごちゃまぜで並べてあったら選びにくいですよね?これは、特徴や機能ごとに分けて整理してあるから選びやすいようになっています。

つまり、整理するときの第二ポイントは、特徴を階層ごとに分ける。
ということです。

 

機能と階層を分ける方法


整理するには、分け方を決めなければいけません。

1.機能ごとに分ける
2.特徴を階層ごとに分ける

というのがポイントです。
具体的な方法を見ていきましょう。

1.機能ごとに分ける

まず、情報を並べてみます。
それがどんな機能を持っているのか調べていきます。
次に、その機能はレベル分けができないか見ていきます。
レベルで分けると、整理するのが簡単になります。実際にやり方を見てみましょう。

■手順の大枠
1.情報をやモノを並べる
2.どんな機能か明確にする
3.レベル分けする

具体例として洗濯物を見ていきます。

洗濯物が散らかっているとします。
これは、1.情報やモノを並べる段階です。

2.どんな機能を持っているか考えます。

■タオルとはどんな機能か?
タオルとは = 拭く機能がある。

■服はどんな機能か?
服とは = 着る機能がある。

3.レベル分け出来るか見ていきます。
レベル分けのポイントは、反対言葉です。
これがすごく便利です。反対言葉を使います。

■タオル
綺麗な所を拭くのか、汚い所を拭くのか?
綺麗 ⇔ 汚い が反対語
レベル分けすると

例)フェイスタオル→ハンドタオル→バスマット→雑巾などの順番

■服
外出用なのか、自宅用なのか?
外用 ⇔ 内用 が反対語
レベル分けすると

例)オシャレ着→普段着→部屋着→パジャマなどの順番。

レベル分けの頭の中のイメージは⇔(矢印)です。

これらを駆使しながら、機能をレベル分けしていきます。
これが出来るようになれば、「漠然とタオル」なのか、「どんなレベルのタオル」なのか?が明確になります。
つまり、レベル分けする理由は、情報をしまう部屋を決めてやる。ということです。

これが分かっていると、人に伝える時にも、自分が理解する時にも、どんなタオルなのか?が明確になります。
もちろん、タオルだけではなく、情報を明確にするという点では、仕事のあらゆる情報整理に応用できます。

 

覚えておくと便利な反対言葉です。(反対語・対義語)

上 ⇔ 下
前 ⇔ 後ろ
高い ⇔ 低い
長い ⇔ 短い
深い ⇔ 浅い
遠い ⇔ 近い
厚い ⇔ 薄い
太い ⇔ 細い
速い ⇔ 遅い
強い ⇔ 弱い
良い ⇔ 悪い
多い ⇔ 少ない
熱い ⇔ 冷たい
新しい ⇔ 古い
明るい ⇔ 暗い
大きい ⇔ 小さい

日頃から出来るトレーニングとして
どんな機能でも、レベル分け(反対語に)すると、どうなるか?
常に頭の中で考えて生活してみましょう。

2.特徴を階層ごとに分ける

機能ごとにレベル分け出来たら、それを階層ごとに並べていきます。
洋服の場合、以下のようになります。

階層1 性別:男性用、女性用
階層2 季節:春用、夏用、秋用、冬用
階層3 種類:上着、トップス、インナー、パンツ
階層4 サイズ:S、M、L、XL

階層ごとに分けるポイントは、どんな洋服でも、上の階層から順番に、階層1~4の要素を一つづつ持っているようにすることです。
例えば、
Tシャツ ・・・男性用、夏用、トップス、Mサイズ
という具合に、性別、季節、酒類、サイズの階層の要素をひとつづつ持っています。

階層を分ける時のポイントは、階層ごとに、漏れがなく、ダブりがない状態にすることです。これをMECE(ミッシー)と言います。

MECEとは?
Mutually Exclusive and Exclusive Collectively
=お互いに重複なく、全体的に漏れがない
頭文字をとって、MECE(ミッシー)といいます
M
utually 互いに(ミュートリー)
Exclusive 独立(エクスクレスブ)
Collectively まとめて(コレクティヴリー)
Exhaustive 徹底的な(イグザスティブ)

※「ロジカルシンキング MECE」で検索すると、事例や説明が沢山出てきます。参考にしてください。

実際にそれぞれの要素を一つづつ持つように階層を図にしてみましょう。


この図を、ロジックツリーといいます。
それぞれの機能がレベル分けされており、それが階層ごとに並んでいる状態です。
エクセルでもパワーポイントでも作れますし、手書きでも作ることができます。

日頃出来きるトレーニングとしては、
機能とレベル分けを箇条書きにして、それを元にロジックツリーを書いてみる。
ということをやってみましょう。

たらたら書きましたが、やっていることは、たった3つです。
ポイントを整理しておきます。

要点

・機能を明確にする
・機能をレベル分け(反対語に)する
・階層ごとに並び替える

整理する枠組み


洋服、冷蔵庫、食器棚などは、すでに誰かが整理していて、あらかじめ大枠が決まっています。そのため、簡単に整理することができました。

整理力を上げようと思うと枠組みや大枠を
・知っているか?
・知らないか?
で整理のしやすさが変わってきます。

枠組みを知っている場合

1.整理する枠組みを知っている。
2.枠組みに当てはめて整理する
3.整理完了!

整理方法を知っていると、迷いなく、整理することができます。

枠組みを知らない場合

1.整理する枠組みがわからない
2.情報をすべて書き出す
3.枠組みを考える
4.枠組みに当てはめて整理する
5.うまくいく or うまくいかない
6.整理完了 or 2~5を繰り返す

枠組みを考える作業がめっちゃ大変です。
枠組みを知っていた方が、時間短縮出来て、完成度の高い整理ができる。ということです。

フレームワークとは?

枠組みのことをframework (フレームワーク)といいます。枠組みを翻訳したらフレームワークになります。
「ビジネス フレームワーク」などで検索すると、仕事でよく使う枠組みがでてきます。

色々なフレームワークを覚えると、枠組みを考える時間を短縮できるので、整理するスピードがあがります。また、普段から、コンビニや居酒屋などに行ったとき、どんな風に店内や商品が整理されているのか見ると勉強になると思います。

例えば、居酒屋のメニューは整理されていて、わかりやすいと思います。
例)メニュー
・本日のおすすめ
・スピード一品
・サラダ
・肉
・魚
・ご飯
・デザート
・飲み物
という感じだと思います。

もしも、すべてのメニューが料金順に並んでいたらすごくわかりにくいと思います。
メニューの1Pにバニラアイスとチョコアイスがあり、3Pの唐揚げの下に抹茶アイスがあるような感じです。

つまり、どんなジャンルのことでも、分かりやすく、理解しやすいように整理されているので、それを知っていると、整理する時間も短縮出来るし、完成度も高くなるということです。

5W1Hで整理する

整理するときに便利なフレームワークは5W1Hです。

頭文字をとって、5W1Hです。
Who だれが
When いつ
Where どこで
What 何を
Why なぜ
How どのように

 

まとめ

まずは、情報を集めて、箇条書きにする。(自分が見やすいようにする)
次に、規則性を見つける。それは、大きい、小さい、のか、使う頻度が多いのか、少ないのかなど。迷ったときは、5W1Hに当てはめたり、どんな機能を持つものなのか見直す。

機能、レベル分けの整理が終わったら、階層ごとに並べて、ロジックツリーを書いてみる。
その時のポイントは、漏れやダブりがないかどうか。

要点

・情報を集めて箇条書きにする
・規則性を見つける(フレームワークを知っていると楽)
・レベル分けする(反対言葉を使うと楽)
・階層ごとに分ける(ロジックツリーを使う)