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人が【幸せに生きる】ために必要なものは4つだと中村天風の解説

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中村天風について

生年月日: 1876年7月20日
死亡日: 1968年12月1日, 日本

詳細:https://g.co/kgs/NCCGHb

幸せと相反する欲望

幸せに生きるためには、欲望を理解する。欲望の特徴は、終わりがなく、際限なく次へ次へと欲望が増していくこと。人間の欲望には種類がある。

①本能的欲望
おいしいものが食べたい、お金が欲しい

②感覚的欲望
良い音楽をききたい、いい服を着たい

③感情的欲望
褒められたい、よいしょされたい

④理性的欲望
知識を付けたい、もっと知りたい

幸福の条件と幸福の違い

幸福の条件とは、お金や地位。それがあっても幸福だとは感じれない場合、幸福とは自分自身が感じるものであり、条件がそろっていても、幸福を感じられなければ幸福ではない。

幸福とは主観的で、自分自身で感じるものです。
はたから見て、不幸な環境にいる人であっても本人に不平不満がなく、心から満足を感じている場合、その人は幸福と言える。

不平不満とは、消極的で不平不満が多い人です。
逆に心が積極的でいつも感謝と歓喜の感情を持ちながら暮らしている人は幸福を感じることができる。

幸福になるためには、お金、モノ、といった外的な条件と、幸福を感じる心の内的な条件の両方を整える必要がある。
先に整えるのは、内的条件です。
結論的には、「幸福とは不幸ではないこと」
不幸とは、病気、煩悶、貧乏のこと
この3大不幸から解放されると不幸ではないことになるので、幸福になる。
つまり、病気がなく、悩みがなく、金を持っていると人は不幸ではない。
幸福とは不幸ではないことと定義すると、不幸ではないので、幸せということになる。

では幸福とはどういうことか?

幸福を基礎的にな要素に分けている。
・長さ、強さ、広さ、深さの4つが満たされないと、幸福な人生は実現しない。とあります。幸福とは不幸ではないこと、幸福な人生とは、長さ、強さ、広さ、深さの4つが充分に満たされること。としています。

長さとは、長生きして自分の才能を活かすこと
強さとは、心も体も健康であること
広さとは、社会の中で人々とともに生きること
深さとは、物事や思考などを掘り下げて味わうこと

不幸ではなく、長さ、強さ、広さ、深さを兼ね備えた人生を歩むためには、6つの力が自分に備わっているかどうか、成功のポイントになります。
体力、胆力、判断力、断行力、精力、能力

・体力とは、丈夫で元気な身体で体調管理も万全な状態
・胆力とは、何が起こっても動じない心の安定と度胸がある状態
・判断力とは、考えて自分で物事を判断出来る力がある状態
・断行力とは、良いと判断したことを実行しやり遂げる力で意志の強さが行動に表せる状態
・精力とは、感情的にならず、忍耐力があり、精神的に負の感情に支配されず、力が溢れている状態です
・能力とは、物事を成し遂げる力で、自分の能力を過小評価せず、チャレンジしていける意欲がある状態です。

これら6つを合わせて「生命力」と呼びます。
人生に役立つレベルまで生命力を鍛え、人生に取り入れる方法を「心身統一法」と言う。

まとめ

色々な本が出ているので、読めば読むほど面白いです。
ちょっと難しいと思うところもありましたが、大谷翔平選手も王貞治監督も京セラ創業者の稲盛和夫さんも多くの財界人が座右の書として天風の本を挙げています。納得の1冊でした。

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